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ダライラマ法王講演会(3)

菩提心釈論の解説


五蘊のすべてと関わりのない自我はない。
五蘊・十八界・十二処の主体と客体が,
別個の実体として存在することは全くない。
すべての現象は無我であることにおいて皆同じなので,
我が心は無始の時より生じたものではなく,
空の本質を持つものである,とこのように言われた。
(以下、青字は『菩提心釈論』本文。和訳: Maria Rinchen)

私たちは五蘊に依存して、存在しています。物質的なものも、精神的なものも、すべて五蘊によって存在しています。
物質的なものを、どんどん細かく分割していき、これ以上分けることのできない微粒子というものがあるでしょうか。心意識をどんどん細かくしていき、これ以上分けられないという微細なレベルの心意識というものがあるでしょうか。「はじまりのない昔から有り続けるもの、すべての実体は空である」という大日如来の言葉で始まります。


勝利者仏陀たち,偉大なる菩薩たちが大いなる悟りに向かって心を育んだように,この私も救われていない有情たちを救済し,息のできない者たちが息をすることができるようにし,不住涅槃に至っていないものたちを不住涅槃に至らしめるために,今この時より悟りの真髄に至るまで,大いなる悟りに向かって,心を育むことができますように

ここは菩提心生起についてです。
そもそも、菩提心を起こすということはどういう本質があるのでしょうか。菩提心とはいのちあるもののために成す悟りの心です。仏陀の境地を心に得るということです。菩提心を起こす時は、すべてのもの(有情)のためという利他の心が因となり、その方便として自分が悟らなければならないという熱望が働きます。

         

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