ダライラマ法王講演会(2)
苦しみについて
なぜ菩提心を起こすのか、その目的からお話しましょう。
誰も苦しみの中で生きたいとは思っていません。幸せになりたい、苦しみを除きたいと願っています。苦しみには大きく二つのものがあります。「肉体的な感覚を通して生じる苦しみ」と「精神的な概念から生じる苦しみ」です。どちらかというと精神的な苦しみの方が大きく、そこから解放するという役割をさまざまな宗教が目的としています。苦しみから解放されるには、自分のものの考え方や心のあり方を変えなければなりません。お金や薬で苦しみが消せるものではありません。
苦しみには『四つの聖なる真理』というものがあります。
「苦しみ (現実は苦しみであるということを知りなさい)」
「苦しみの原因 (苦しみの原因を知りなさい)」
「苦しみの止滅 (苦しみを取り除きなさい)」
「苦しみの止滅の実践」
現実を正しく認識し、幸せを得るために何をするか。苦しみを取り除くためにはどうすればいいか。それに向き合わなくてはなりません。望まない苦しみは滅することができます。苦しみを原因とともに滅すれば、永続する幸せが得られます。それが究極の目的です。(2005年4月20日)